2006年10月07日

レポ:中国三大奇書の成立と受容−「三国志」「水滸伝」「西遊記」はどのように読まれ,描かれたか−

中国三大奇書の成立と受容−「三国志」「水滸伝」「西遊記」はどのように読まれ,描かれたか−

早速行って来たよ。
地形と学内の設計のおかげで1階と2階がややこしいことになってる筑波大学付属図書館の1階にある、小さな展示室に色々展示されてましたよ。いかんせん量的に少ないので、講演会と筑波大学の学祭を一緒に楽しむ気が無ければ遠征する価値はないかな…と…。

量は少ないのだが、ついてる解説文から薀蓄語りをやり足りぬ!という気配が漂っているのは気のせいか?内容は無難に「中国じゃ猪は豚なのよ」「悟浄は河童じゃありません」「関羽さんの青龍刀って実はね」等だが、「いつ頃からそうなった?」もちゃんと加えてある。10月8日と23日の講演会はかなり濃ゆいものになりそうな予感。

ちなみに「猪は豚」展示の中にあった訳本のひとつに、八戒のことを悟空が「豚君(トンクン)」と呼んでいるのがあった。「ブタクン」ではなく「トンクン」であることに訳者のセンスを感じるな。

展示品の中で気になったのは
歌川国芳作 大判錦絵
通俗水滸伝豪傑百八人之壱人 波裡白跳張順
白い肌の刺青晒して、髪の毛振り乱し、赤い六尺いっちょの張順さんはすごくカッコイイのだが、説明書きを観ずに絵だけを先に見たときには
「どこの水妖??悟浄???」
とマジに考え込んでしまった。水滸伝の中でも張順さんはお気に入りなんだが。すまん、張順さん。


葛飾北斎作 新編水滸伝の挿絵
一丈青王矮虎と虜ふ
この一丈青を見たとたん、亀治郎綱手を思い出したよ。綺麗で楚々として色っぽくて男前で。他の挿絵も見てみたい。


金比羅船利生纜(こんぴらぶねりしょうのともづな)
曲亭馬琴作
西遊記原案の旅物。天竺の金比羅神王を向かえるため、浄蔵(三蔵)法師が岩拆の迦毘羅坊(孫悟空)、羽八戒(猪八戒)、沙和尚(沙悟浄)と共に西に向かう話しだそうな。読みたい。マジ読みたい。ところで、悟浄だけ元ネタでの呼び名(沙和尚、もしくは沙僧)なのだがやっぱり悟浄の扱いはこんなもんなのか?

連環画 怒殺閻婆惜
表紙絵で刺されそうになっている閻婆惜と思われる人物が美女と美少女の間のなんともいわれぬ色気があってね…。


今回の展示を見て思ったんだが、こういう錦絵とか挿絵とか、なんらかの形でガンガン一般人に見せるべきだよ。版権なんざとっくの昔に切れてるんだろうし。ネット公開とか。一部の人しか知らないとか、存在を知ってても容易に観られないなんて勿体無い。


他には、9月27日に発売になった堺版西遊記のDVDもきっちりと展示に入っていた笑った。資料として買ったのか?というか、香取版もDVD出たら資料として買うのか?
posted by 夏時雨 at 19:30| Comment(0) | TrackBack(1) | 中華芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする